それはある小雨の降る夜であった。 その日、潮ちゃんは鎮守府により毎夜の如く行われる興行の、その前のわずかばかりの休憩時間であった。 「各司令官は特殊任務待機中の艦娘の保護を目的として、鎮守府地下の特別収容室をあてがうこと。なお、深海忌雷を妊娠する艦娘にあっては、その戦傷から自傷行為におよぶ恐れが大きいため、必要により拘束を施すこと。」との鎮守府司令部の命令により、独房にて、監禁、拘束、収容されている潮ちゃんであったが、その胎のなかから、深海忌雷が這い出ようとしていた。 出産する。 と表現するのが適切であるかわからないが、「自らの胎から新たな命が出てくる。」という点を踏まえれば、これ以外の表現は難しい。 その日、潮ちゃんの胎のなかで丸々と成長した深海忌雷は、胎外に飛び出していた触手を潮ちゃんの足に巻き付け、自らの力でもってむりやり這い出ようとしていた。 通常女性の出産が、各種ホルモンにより補助されていることを考慮すれば、この出産はいかに頑丈な艦娘といえど、極めて負荷が大きいものであった。 母体の準備が整い、母が自ら母となるを受け入れたわけではなく、無理やり深海忌雷は体を内から押し出し、外から引っ張り、その小さい小さい産道が開くのもまたず、強引に這い出そうとしてくる。 潮ちゃんもたまらず自ら股を割り、胎を突き出し、この突然やってきた、そして、いずれはやってくるであることを心のどこかで理解してきた凶事に立ち向かうのであった。 潮ちゃんは、自らの胎から深海忌雷を産むことはできるのだろうか。 諸兄におかれては、ぜひ潮ちゃんの安産を祈願いただきたい。 --- なかばやるやる詐欺となっていたところもありますがお待たせしました、ついに出産回です。動画投稿についてもお待たせいたしました。みなかちゃんの魅力からなんとか抜け出してきました。 モーションについてはいつものJYB_UNKNOWN氏から拝借したものです、いつも大変お世話になっております。リンクは次のとおりですので、皆さんお試しください。 https://www.iwara.tv/video/BXaJKGnIkGMd9f/egg-laying-haku-dl-dl-laying-egg-motionegg-pole-model 以前からモーション研究自体は進めていたのですが、比較的長細く生み落としやすい形状をしている卵と異なり、それなりのサイズのほぼ完全な球体である深海忌雷を破綻なく膣からどうやって出てこさせるのか、膣から飛び出ている触手の処理はどうするのか、そもそも出産モーション自体をオリジナルで作ることができるのか。そういった諸々の問題があったわけですが、JYB_UNKNOWN氏のアイデアと技術を多分にお借りする格好で、なんとか形になったと思います。 オリジナルのモーションの方では、JYB_UNKNOWN氏らしく潮でびっちゃびっちゃになっていますが、うちの潮ちゃんはあまり潮を吹かない設定としてますので（そちらはライトハローさんの領分）、ちょっとボイスなんぞをあてがってみました。 これもなかなかぴったりの素材がなく、また潮ちゃんにしてはちょっと太い感じになってしまいましたが、これはこれで必死さがあって悪くないのではないでしょうか。 ぜひご堪能ください。 さて、潮ちゃんの空いた胎はどうしてくれようかな…