【原☆神】胡桃ちゃんと房中術♡【胡☆桃】
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時は現代☆
あるところに、山菜採りの青年といふものありけり。
野山に混じりて山菜を採りつつ万の事に使いけり☆
遭難しちゃったり熊に出くわしたり不法投棄中の怖いおじさんに出会っちゃったり更にビニールシートに包まれた謎の塊を埋めているこれまた怖いおじさん達に出会っちゃったり何かと波乱万丈な山菜採り✨
なぜそこまで山菜に魅せられるのか?そこに山菜が生えているからさ♡
さて、今日はすごく調子がよく、大量に山菜を採取できていたので上機嫌で帰ろうとしていたその矢先のことでございます…
「あっ、あれは行者にんにく!」
それはまさに青年の大好物♡
まったく今日はどうしたというのでしょうか。
普段まじめに正直に勤勉に過ごしてきたことへの神様からのご褒美でしょうか?
しかしながら好事魔多しと申します。
物事が順調な時ほど気をつけよという先人たちの忠言が頭をよぎります。
しかし彼は若かった。
黴の生えたような換言など食欲の前には戯言に等しく、また副次的な効果で精力が漲り、よりよい自慰行為に耽ることができるという若気が、至るところまで至ってしまった感があるのでございます…
喜び勇んで飛びつく青年!まさに絵に描いたような無警戒!
己の成功を疑うことのないまっすぐな瞳が、かのレア山菜を熱く見つめるのでございます…
しかし残酷な現実…
それは…
ほかの植物に擬態した原神名物「トリックフラワー」くんだったのでした!
「ぐっはああああああああ!」
冒険者でもない青年はひとたまりもなく地面に叩き伏せられます…
「あ…山菜がぁ…」
氷の性質を持ち、一見植物のような見た目をしている彼の怪物は、散乱した山菜には目もくれず、その強烈な冷気に当てられて霜に包まれてしまった青年を見下ろすようにその無機質な「目」を向けてきます。
果たしてそれは本当に「目」なのか「模様」なのか…朧になりつつある意識の中でそんなことを思う青年の頭には、ひとつの懸念がありました。
コイツは自分をどうするつもりなのだろう…?
このテの元素エネルギーが形を成した種類の連中は、食餌を必要とするのだろうか…?
こうやって命を奪っておいて、何の得になるのだろうか…?
もしかしたら、このまま自分はこいつらのような生き物を産みだす苗床にされてしまうのかもしれない…いやだなぁ…苗床…
自分の身体を養分に生まれた怪物が、また自分のようなマヌケを襲って…
自分のこれまでを思うと、涙が出そうになる。
まだ両親にも何もしてあげられてない。
そして…あのコレクション…苗床で思い出してしまったあのコレクション…
「くっそおおおおお!」
このままやられてたまるか!
震える両の足を奮い立たせ、山菜採り用のナタを構える。
イケる!まだこの足は地面を蹴ることができる!
あのヤロウをぶちのめして俺はウチに帰る…!
死ねない…まだ至高の薄い本を始めとした錚々たるスケベアイテム達をどうにかするまでは、死んではならないのだ…!
雄叫びを上げ、冷え切った身体にいま一度生命の炎を燃やせ!
煉獄さん!俺に力を…!俺はやってみせる…!!!
刹那、目の前を真っ白な霧が覆う。
ふり払おうと必死にもがく青年
その時─
~♬
歌が…聞こえる…?女の子の声…?
お日様が出たら日光浴~♪
お月様がでたら 月光浴~♪
…マズイ…ここにきちゃ…ダメ…だ…
声を振り絞って警告しようと試みるも、喉が冷気で貼り付いて音も出やしない…そして…
…記憶があるのはそこまでだった…
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今回山菜に擬態したトリックフラワーくんにヤられちゃった青年を偶然通りかかって助けちゃった胡桃ちゃん☆
おみおくり専門施設「往生堂」の現当主である彼女が人命救助するなど、明日はダインスレイブが降ってくる鉄血世界に成り果てようという世間のイメージ…
まあそんな一般民衆の評判などどこ吹く風。
仙人の弟子というわけでもないが、仙術には興味がある。何となく聞きかじっていた「房中術」というものの存在を思い出しちゃった胡桃ちゃんは、早速試してみることにした様子☆
炎元素の神の目を持つ彼女にとって、氷を溶かすことなど茶飯インシデント。徐々に体温を取り戻していく青年の上に跨って、その魂の在り処を女陰に導いていきます…
さて、胡桃ちゃんはうまく青年を助けることができるのでしょうか…?
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てんかすちゃんの、ためになる専門用語講座☆彡
(ぱちぱち~☆)
房中術(ぼうちゅうじゅつ)
分かり易く説明すると、男女がエッチする事で体だけでなく互いの心も重ね気を高め合う技法。ふざけてる様に思うかもしれないが、後述の通り古くは不老長寿の秘儀としても伝わった事も在り、医学的な見地からも“真面目に”研究がなされる事が在る。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
漫画や小説などでは、身体を癒す秘術のようにも扱われることも多く、今回はそういうものとして扱っております☆
よく用いられる設定として「男性は精を吐き出してはいけない」つまりは「イってはいけない」という地獄のような項目がありますww
…うん、なんかウケるので採用☆
で、えっちなアイテムを残したまま死ねないというやけに切実な未練を生命の輝きに変えて魔物に抗った青年は、安心してください…生きてますよ!w