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けっこう仮面6 少女地獄変

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けっこう仮面の作者と言えば、永井豪氏であるが、同氏がその2年前に週刊少年ジャンプで発表したのが「ハレンチ学園(1968(昭和48)年8月1日(創刊号;7月11日)~1972(昭和47)年;当初は隔週)」 その間に1970(昭和45)年5月2日、日活制作の劇場版が封切られると、翌1971年まで計4作が制作され、好評を得たことから同年10月からは東京12チャンネル(現;TV東京)で全27話が放映され、最高視聴率28.4%(1970年10月8日放送分)を叩き出した。これは同局が23年後の「ドーハの悲劇」が中継されるまで破られなかった大記録となった。このように人気絶頂を極めた同作品であったが、ここで思わぬ横槍が入る。原作がPTAからクレームがつき、TV版も「低俗番組」のレッテルを貼られたのだ。 苦情の内容は、過激な性描写が表向きな内容であったが、その裏に見え隠れするのは、「教師をバカにしたような表現」への教師たちの個人的な怒りだった。ハレンチ学園に登場する教師たちは教師とは思えぬ風貌の連中ばかりで、しかもやってることは女生徒に対してはセクハラの度を超えた性犯罪そのものであり、男子生徒に対しては体罰と称した暴力三昧と、まさに「教師の皮を被った性犯罪者集団」だった では何故、永井氏はけっこう仮面に出てくるしおき教師といい、破天荒(というには生易しい)な教師を描いたのかというと、同氏のエッセイ「豪子力研究所第22回『ハレンチ騒動(3)』」 (http://www.mazingerz.com/GOSIRYOKUKENKYUJO/2003_01_16/22content.html) によると、 「当時は教師という職業には、偉い人というイメージがあった。だからまだ権威があったし、尊敬もされていた。(中略)僕は、教師のイメージを完全に破壊したから、教師を道化にしやがって、と怒ったのだ。そしてもう一つ、もっと深い理由も考えられる。『ハレンチ学園』の無茶苦茶な教師たちは、女子生徒に今で言うセクハラをしたり、ひどい暴力を振るったりする。これを見た教師たちは、「せっかく隠していた正体をバラされている!」という恐怖を感じたのではないだろうか。僕はどうも、こっちの理由のほうが大きいような気がする。今や毎日のように、教師たちの不祥事が新聞を賑わせている。特に、女子生徒に対するセクハラ事件が多い。その次に多いのが、生徒に暴力を振るったというニュースだ。でも、こういう事件が昔はなかったかというと、そんなことはない。実はこういうことは昔からあって、表沙汰にならなかっただけなのだ。僕は、小~中学生の時に、そういう嫌らしい教師たちを見ていた。例えば中学生の時、廊下に貼り出されたテストの結果をみんなで見ていると、突然後ろから女子生徒に近づき、「どうだった、○○ちゃん?」と冗談めかして抱きつく教師がいた。女子生徒は、教室に逃げ込んで涙目だった。当時はセクハラという言葉はなかったが、今で言えば立派なセクハラだ。 (中略) セクハラだけではない。暴力教師も当時から多かった。いや、むしろ当時のほうが多かった。僕が子供の頃は、教師の生徒に対する暴力は日常茶飯事だった。殴られたことのない生徒は、いなかったんじゃないだろうか。僕の学校にも、生徒を全員一列に並べて、はじから全員殴り倒す教師がいた。教師に殴られて鼓膜が破れたとか、歯が折れたという話も、当時は珍しくなかった。教師は生徒を、それくらい思いっきり殴っていた。特に運動部では、もう本当にいつも殴られていた。 この暴力という行為も、実のところサディスティックな性癖、つまり「変態性欲」の表れではないだろうか。「スカートめくり」をやって、その罰で校庭のポールに縛られた経験を持つ編集者がいたが、してみるとあれは「放置プレー」だと言えないこともない。 つまり『ハレンチ学園』で、自分たちが心の奥で「女子生徒にイタズラしたい」「生徒を殴りたい」という欲求を隠していることを「見抜かれた」のだ。意識はしなくても、本能的に「このマンガは危険だ!」と感じた教師もいたに違いない。 こういうことが、『ハレンチ学園』バッシングの本当の理由じゃないかと、僕はひそかに思っているのだ。『ハレンチ学園』のせいかどうはわからないけれど、今や教師の権威はかなり失われてしまったようだ。(略)セクハラ事件や暴力事件を、堂々と表沙汰にできるようになったのだから。」 興味のある方は全文を読んでもらいたい。URLは上に貼ってます